2010年11月7日日曜日

伝統のレース

K看護短大の授業を終え、その足で海へ。秋の厳しい海で自分を鍛えなきゃということで、伝統のレースにエントリー。今年は、レーティングを取得していないが、主催フリートのレーティングで参加。この頃外洋レースは衰退の一途だが、それでも10杯のエントリーがあり、まずまずの盛り上がり。艇長会議に出席の為、早朝の小網代へ。ここは昔合宿所があったあたりだが、すっかり周辺は整備されクラブハウスも立派なもの。早めに着いたので懐かしい風景を散策。
レースは北風の中をスピンスタート。順風の追手、ブルーリボン得意の風だ。大型艇も視界内に入れ、ライバル手を従え竜王埼までは途中風が落ちたところもあったが、まずは快調なセーリング。大島を回り込んだ所が勝負所。雄大な夕陽に向かって風を拾い拾い走る。スピンランを諦め、ジブアップ。ところが後輩の乗るゲフィオンがスピンのまま、どんどん迫って来る。堪らず再度スピンアップ。もたもたしてると名人の渇が飛ぶ。こちらもスピードアップ。ライバル艇5杯での競い合い。仙波埼の辺りで大型艇が、あちこちと向きを変えて漂っている。カームだ!再スタートを切る感じ。ここで大勝負に出た。島の周辺は風が無いとみて、外へ大回り・・・残念!外も風がなかった。名人の芸術的なバウワーク。綺麗にジブが上がり、今度は島ギリギリに上して行く。太陽は沈み夜のとばりが。頭上は満天の星空、流れ星。遠くに伊豆の灯。レースでなければこの時間を満喫したいところだが、そんな余裕はない。ライジャケ、ハーネスと完全装備の中、懐中電灯でセールを照らしつつ闘いは続く。元町の堤防に跳びうつれそうな所まで近寄る。そのから乳が埼まで島の風を受けて快走、ライバルに競り勝つ。こんなに近くに寄ったのは初めてだったが、水深計が5mを割って4.1mまで行った時は、はらはらしたがその後直ぐに20mに回復。やれやれ。大島を抜けるとまたもや無風、且つ触れ回る風に翻弄される。あちこちを行ったり来たり。夜なのにすぐ近くにライバル艇が多数いるのが解った。声が聞こえる位の近さだ。ここまでスタートしてから9時間以上経つのにポイントレースをしている気分。この状態はゴールの小網代までずっと続いた。南西ブイが判別出来る辺りからやっと風は定まり順風に。城ヶ島に灯台がはっきりと見えるがまだまだ先は長い。ここからゴールまでは片上りに近いが、詰めをどうタック合戦をしていくかが問題。大局的にはいい位置にいたが、色々と勝負を仕掛けてくる強者も多く、数艇に先に行かれる。城ヶ島目前では本船とミーティング。油の臭いがする位まで接近。舵取りの表情まで見えたので、まあ眠っていないことは判別できたが、ひさびさの緊張ケース。最後は風がシフトしまくるが、名人は振れを逃さない。舵を持つと風の振れについていけと良く注意されるが、成る程ついていくとはこのような事か。でも、昼間ならばともかく、夜にそれが出来るとは、やはり常人ではない。そうこうしている内に26時ごろ、ゴール30分前のコール。小網代周辺は案の定吹いている。一睡もせず頑張ってきたが、ここは最後のハイクアウトとジブ引き合戦。二度ほど、脚が攣り痛い痛い。小網代湾港に設置されたゴールラインに待望のゴール。スタートから16時間。長いようで短い緊迫のレースだった。船の片付けを皆さんに託し、レース本部へ書類の提出へ。お鍋持参でゴールのご褒美の「おでん」を貰いに行ったら、温めたパックおでんと熱燗代わりの焼酎瓶を頂いた。おでんを美味しく頂いて気絶。横になると身体がガタガタ震え出した。からだが悲鳴を上げているのが良くわかる。夏の冷や汗体験と重なるところ。体温調節機能が低下しているのだろう。やがて意識が朦朧とし、深い眠りに。4時間ほどの睡眠だったが、こんなに熟睡したのは久しぶり。頭の細胞が入れ代わった気持ち。船の片付けを終え、上架。昼過ぎには帰宅した。不在の間にアマゾン便が。箱を開けると参考書。Z大の授業準備用。本は自腹で買わねばならぬので結構費用がかかる。さて、明日までの授業準備を済まさねば。一瞬にして現実世界に引き戻された。

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