2011年7月30日土曜日

夢の国の裏側で

今朝は4時起きのつもりが寝過ごして家を出たのが4時20分過ぎ。高速道路を一路東へ。この時間帯はトラックがもの凄い勢いで飛ばしていく。ヘッドライトを消した頃、川を越えて千葉県へ。最後のサービスエリアで朝定食。高速を降りてからも、あまり迷わずに船橋港へ。ナビのお陰もあるけど、PCの地図でストリートビューを見ていたので直ぐに行き先は掴めた。便利な世の中になったものである。静かな港に警戒船が3杯並んでいた。ゆっくり挨拶をする間もなく出港。三番瀬を大きく迂回し、浦安沖へ。今にも壊れそうなエンジン音、普通の工場のようなアルミサッシ。どうみても、いつも乗っているような遊び船とは違う。そうだ、これは仕事をする船なのだ。真っ黒に油汚れしたライジャケとヘルメットを装着。船尾に作業中の旗を立てる。待つことしばし、1回目の作業。遠くから砂利運搬船がやってきた。最初の仕事は船尾に立って誘導。大きな船が斜め後ろから迫るのは脅威だ。やがて、工事箇所に到着。船首へ行って旗振りの用意。運搬船が所定の位置に停泊したら、土砂を降ろす合図を送るのが大きな仕事。用意!で大きく赤旗を掲げる。レッコー!で旗を一気に振り下ろす。緊張していたので、チェッカーフラッグのように何度も旗を振ったら、一回でいいと注意された。慣れないことは疲れるものである。運搬船は大きくぱっくりとその船体をふたつに割って中にある土砂を一気に海中へ落としていく。ものの10分で終了。今度は見送りの誘導。やれやれと思っていたら、その後が大変だった。砂の中に埋もれていたゴミを拾うのだ。ビニール、空き缶、木片、その他もろもろ。右へ左へ、網を出しながら全てのゴミを拾っていく。その間、およそ20分程度なのだが、足腰がふらつくと落水しそうなので頑張る。結構いい運動になっているかもしれない。これで、ワンクールが終了。次がいつ来るかは、岸壁での土砂の積み込みスピードいかんによるので予測が立たない。一応の予定時刻は知らされているが、突然早まったり、遅くなったり。先が見えないのは疲れるものだ。休憩時間にゆっくり読書なんていうのは甘かった。時々本船の引き波があり、結構揺れもする。夏にしては涼しい北風が吹いていたこともあり、さすがに船酔いはしなかったが、楽しいものではなかった。6時に出港してから、10時間あまりで終了宣言。港に帰って後始末。全体に油っこい船で潮風にもあたったので全身がべとべと。帰りは渋滞につかまって2時間30分のドライブ。夢の国の一歩向こう側で、こんなお仕事をしている人もいるんだなという社会勉強をしたと思うことにした。7月28日の出来事。

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