空気はさほど冷たくない。北風は吹いているが、静かな湾内。ヨットのキャビンで一人くつろぐ。マライヤ・キャリーの調べが流れる中、いつのまにか眠りの世界へ。時々舫いロープが張る音とフェンダーが擦れる音、水鳥が水面をかすめていく音、以外は静寂だけ。
途中で目覚めることもなく、ぐっすりと朝まで寝てしまった。家では必ず夜中に何回か起きてしまう。やはり海には心身を癒す何かがあるようだ。半日前のK市のナース学校の授業モードとは全くの別世界。こういう時間はやはり欠かせないと実感。それにしてもシーズンを過ぎた壺の夜は人っ子一人いず、少し怖ろしい。
翌朝は、本当に半年ぶりのセーリング。短い時間ではあったが、身の引き締まる海況でリフレッシュ。小網代カップのスタートを見送って壺へ逆戻り。今日は遭難から50年目のメモリアルな慰霊祭だった。式は無事に終了。その後、懇親会。幹事役で手配や進行など苦労もあったが、何とか赤事も出さずに終わった。すでにご遺族の関係者も少なくなって来ているが、今回は皆さんご出席いただけた。また、毎年のこの会を楽しみにしておられる様子。これは絶やさず続けていかねばと改めて思った次第。
イベント中に船の整備をお願いした。短い時間だったのでエンジンを中心に行ったが、不良部品が続々出てきて、考えられる消耗品は全て交換。これで数年はノーメンテナンスでもいけるだろう。
それにしても、今日はいい天気、壺の秋は確実に深まっていた。
船を上架して片付けをしていたら、先輩K氏は隣の船に駆け寄っていった。そこには巨大なワンちゃん、ニューファンランドと思われる。70kgはゆうに越すであろう巨体。のっそりとした動き、愛らしい顔、どれをとっても魅力的。思わず抱きしめに行こうかと思ったら、ワンちゃんのオーナーが現れさっさとリードを持って連れていかれてしまった。存在感のあるワンちゃんもいいなあ。
帰路は身体をオーバーホール中の先輩を見舞いに。病室にもヨットの写真、さすが名人。大病だったにも拘わらず気持ちはすでに復帰へ。今日は小網代カップのスタートを見て来たと言ったら何故出なかったとの詰問?来年は復帰して出るつもりかも。でも、我々がついていけるか。そちらの方が問題。
11月2日から3日にかけての出来事
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