店子さんが出て行って困っていた都内の借家。老朽化が進み、このままでは次の借り手は見つかりそうにない。改装には巨額の費用がかかる。困り果てていたら、先輩が大手のリフォームを扱う建設屋さんの社長さんに運良く就任。このつてを使わぬ手はない。今日はショールームで打ち合わせ。久しぶりに乗る私鉄のIG線はモダンになっていて、降車駅は昔はドアが開かない車両があったが、それも改装。小綺麗な駅舎に変身していた。
ショールームは、とても近代的。住宅設備は日進月歩。20年の歳月を実感した。問題のリフォーム代は、ご紹介値段にしていただき助かった。何とかローンで借りられる額に納まりそう。担当の営業の方と打ち合わせを済ましたところに社長さん登場。厚かましくもお昼をご馳走になる。ショールームから昼食場所へ移動する間、会う人会う人が頭を下げる。大名行列とはこういうものか。もつべき物は立派な大先輩である。都会を眼下に見下ろしながら飲む昼のビールの味は格別だった。
帰りは前から乗りたかった地域ミニバス。ハチ公バスに乗車。運賃100円也。あちこち都心見物をしながら細い路地を走る。公共福祉施設を総なめに回るルート。東京は老人に住みやすい街だ。
さて、気分良く自宅に帰ったらローン会社から電話。どうやら返済に対して収入が不足しているらしい。昨年の半分以下の年収ではローンも満足に借りらぬようだ。しかも最終返済年齢も決まっている。退職して自由な時間が増えたのはいいが、右肩下がりの倒産寸前の会社といった感じ。歳をとっていき、社会から抹殺されつつあることを実感し妙に悲しくなった。2月10日の出来事。
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