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あっ!胃カメラの動きが止まった。小さなふくらみ。しばらくして、また黒い物が動き出す。喉の辺りは麻酔をしている筈なのに、異物が往復しているのを感じている。はい、抜きますよ。よくもこんなに長い管が身体の中に入るものだ。一番嫌な喉辺りは最徐行。もう一度念入りにみているようだ。綺麗なものです。中学友人の診療所所長がいう。この間、せいぜい4〜5分なんだろうけど、とてつもなく長く感じる。全く異常はありません。検査をしてくださった先生からもコメントを頂いた。この方も名人だが、看護婦の方の対応が素晴らしかった。検査の手前に別部屋があり、ゆったりとしたソファに座り説明を受け、準備の薬を飲んだりする。さすが大手家電メーカー、ポータブルDVDプレーヤーを膝に乗せてくれて検査の概要の映像を見せてくれる。これで大部不安感が取り除ける。検査中も背中をさすってくれたりと患者の不安を和らげてくれる。後で所長室で聞けば、優秀な看護婦さんでわざわざスカウトしたとか。所長室は立派で、これまた感じの良い女性が冷たいお茶を出してくれた。これは明らかに特別待遇であることは言うまでもないが、さすが大企業は違うなと思った。少なくとも公務員病院の徴兵検査のようなドックの雰囲気とは大違いで羨ましく思った。朝から何も飲んでないので氷の入った麦茶のグラスに飛びついたら、麻酔をかけた後なのでゆっくりゆっくり喉の具合を確かめながら飲むものだとたしなめられた。昨日の今日、しかも部外者を快く診てくれた診療所の皆様に感謝しつつ最寄りの駅へ。行きは快速ベンツの助手席だったが、安堵感もあってふらふら、よろよろ歩みを進める。国道を渡ると直ぐに踏切が。見慣れた海へ行く赤い電車が走っていた。
一日休みをとっていたので、一時帰国している息子と会う時間を早めて新宿へ。高校友人に連絡し、三人で遅い昼食を。昔話に花が咲く。羽田へ息子を送る時間まで間があるので友人のビルへ車を駐め、近くでお茶を飲む。空を見上げれば、すっかり秋の雲。心配事が無くなり一際空が高く思えた。
1 件のコメント:
何も無くて良かったですね。
これからもグルメレポート期待してます
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