2012年2月17日金曜日

5日目 やっと完了!

待ちに待った授業最終日。昨晩も寝たのは日付が変わる頃。それでも5時前には起きだしてゴソゴソがたがた。まだ寝ている相棒に「行ってきます」をして凍りつく街へ。地下鉄で10分ほどで友人にピックアップしてもらう開拓中心の村へ。そこから車で15分。原野の真っただ中にある大学へ到着。JRの駅からまっすぐな道が延びている。歩くと夏で20分、冬だと何分かかるのか。今日も、昨日ほどではないが雪は降り続いている。
こちらも疲れているが、学生も同様。今日はうとうとしている子や、おしゃべりしている子が目立つ。まあ、一介のパートタイマーなので生徒指導するのもどうかと思ったが、周りに迷惑をかけているのを放っておくのもどうかと注意をしたが、それで教室の空気が一変。今の子は叱られたことがないので、注意されただけでシュンとなってしまう。幼い頃から失敗体験を大人が避け、手回ししすぎる弊害とみるが、どんなものだろう。いざ、大人になって些細なことで落ち込んでしまう、打たれ弱い奴を生む原因になっているという感じがするのだが・・・
兎にも角にも、熱弁をふるった授業は全て終了。ご苦労さん。バナナココアなる怪しい飲み物を自販機で買ってしばしの休憩。外を見れば雪も止んで静かな夕暮れ。帰宅する学生さんが羨ましい。

さて、これから240人分の成績付け。スケッチブックに書かれたレポートや作品を斜め読みだが全員分に目を通す。30分やって5分休憩。それを何度も繰り返す。真っ暗な校舎で、この教室だけが灯りが点いている。暖房が熱いぐらい効いているのが救われるが孤独な作業だ。もう限界!2時間ほどで成績付けは終了。
その後の後片付けが、また一苦労。しかも大量のスケッチブックを研究室まで運ばねばならぬ。友人の助けを借りてもその作業に小1時間を要した。3日間で授業そのものは8x3の24時間だが、仕込みと準備に、ほぼ1.5倍の時間。後の作業を8時間と少なめに見積もっても計68時間は優に超える。時給6000円というと高給取りのようだが、実際は時給2000円ほど。コンビニのバイトよりはましだが、立ちっぱなし、しゃべりっぱなしの完全肉体労働者。気も遣い、やってられぬと思うが、励まされるのは学生の感想文。人から感謝される職業は、まあ悪いものではない。でも、一昨日の遭難事件を考えると、お誘いあってもネクストは考えてしまう。
それを察したか、この仕事をアレンジしてくれた心優しき友人は、最後の晩餐にコラーゲンたっぷりのモツ鍋をご馳走してくれた。これでは次回も断れぬ。美味しい物を食べると、直ぐに機嫌が直る単純な性格は一生変わらないかも。
2月16日の出来事。








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