2013年2月13日水曜日

笑顔のわけ

 M保育園でおひなさまづくりの一日。トイレットペーパーの芯を日々集めているが、この時期は一気にその在庫が捌ける。
トイレットペーパーの形はそのままで、着物を着せる4歳児。切りひらいて立体的にするのが5歳児と技術的なハードルの高さは変えているのだが、共通するのは、その笑顔である。どうして、子どもは笑顔を描くのだろうか。当たり前と言ってしまえばそれまでだが、考えようによっては深遠な心の世界に通じていそう。19世紀に無意識という概念を産み出したのは、かの有名なフロイト。彼は初めは臨床神経医であった。最近の10年、最新テクノロジーのお陰で脳科学が飛躍的に進歩したが、フロイトの当時は、危ない人体実験などを通してしか頭の中の事を知る術がなかった。
そこで、フロイトは研究を方向転換し人間の行動の源となる無意識という概念を創造した。その結果出来たのが『意識・前意識・無意識』の心の三層構造図と『エス・エゴ・スーパーエゴ』という割れた卵のような心的構造図である。彼は何から、そういう構造図を創造していったかは諸説あり一種のカオス状態であるが、子どもに潜む個体成長から系統的進化を読み取ったと考えるのも、あながち間違いではないと思う。そう考えると人間は、笑って生きることが宿命づけられているように思うのだが、現代の世相は必ずしもそうとは言えない。子どもの中に小さく燃える笑顔の基の灯を絶やさないように大人は配慮したいものだ。
ちょっと硬い話になったが、今日は大変な事が起こった。都心の別宅は数年間は安住の地と思って折り畳み自転車など持ち込む用意をしていたが、急に某著名デザイナー事務所が借りることになり即刻全面退出を通告されてしまった。気楽に泊まれる無料ホテルが消失。大家である友人の為にここは喜ぶべきことなのだが、我が物顔に利用していた者としてはショック。まさか、居住権を主張する訳にいかないしね。まあ、世の中そういうものかな。
2月12日の出来事。

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